太陽光発電とHEMS

太陽光発電とHEMS

省エネ時代を代表する画期的なシステム「HEMS」がいま注目されています。HEMSは国を挙げて普及が促されているほどの省エネ効果を期待されていますが、HEMSとはどのようなものなのか、それを導入するメリットはあるのか、簡単にまとめてみました。

HEMSとは

HEMSとは

HEMSという言葉を聞いたことはありますか?

HEMSは「ヘムス」と読み、「Home Energy Management System」の略のことです。
簡単にいうと、リアルタイムで確認したりコントロールしたりできなかった電力消費量を「見える化」してコントロールできるようにする仕組みのことです。
電気の使用状況を確認できるので節電意識を高めることができるだけでなく、実際にどの家電をどの程度使用を控えればどのくらい節電できるのかという数値を数字で見ることができるので、とても実用的な仕組みと言えるでしょう。

HEMSを導入すれば家電製品をネットワークに繋ぐことで遠隔操作・制御ができるようになるので、たとえば外出先からエアコンの操作をして、帰宅する15分前から冷暖房をつけて室温をコントロールすることも出来てしまうんです。

HEMSは家を建てるタイミングでも家を建てたあとでも導入することができ、HEMSを提供しているメーカーにはパナソニックやシャープ、NTTや東芝などがありますので、それぞれの会社によって機能や性能などが若干変わりますので、各メーカーのホームページなどで特徴などを見て比べてみるといいかもしれません。

HEMSのメリットとデメリット

HEMSのメリットとデメリット

そんなHEMSのメリットとデメリットに関して紹介します。

まずメリットに関しては、前述の通り電力の消費量が可視化されるので着実に節電ができることが挙げられます。
また、電力消費のデータを蓄積できるので、過去の数値と比較することでより節電効率を高めていくことができます。
たとえば、今までと同じように使っていた家電の消費電力が上がっている場合は、その家電製品の機能が徐々に低下している可能性が考えられます。その場合は、その家電製品をメンテナンスする必要があることが分かりますし、場合によっては家電製品自体を買い替えた方がお金を節約できる可能性も考えられます。

逆にデメリットに関しては、HEMSの「ECHONET Light」という通信規格に対応していない家電製品はHEMSの恩恵を受けられないということです。
HEMSは家電の稼働状況のデータを送受信することで操作・制御ができる画期的なシステムですが、そもそもそれに対応していない家電であればあまり意味がありません。
そこから何が言えるのかというと、初期投資にある程度のお金がかかるということです。HEMS用に家電製品を揃えなければなりませんからね。

ただし、それを踏まえても長期的にみれば節約に繋げられますし、HEMSは太陽光発電システムとの相性もいいのでより節電効果を高めることができると思います。