太陽光発電にまつわるトラブルとリスク

太陽光発電にまつわるトラブルとリスク

せっかく高額な費用をかけて導入した太陽光発電システム。実はトラブルが全く無いわけではないんです。そこでどのようなトラブルが発生しうるのか調べてみました。

雨漏り

雨漏り

メーカーの基準を無視して強引に工事を進めてしまったために屋根に破損が起きるケース。
太陽電池モジュールのメーカーはそれぞれパネルの設置基準を設けていますが、悪質な業者の場合はその基準とお構いなしに「設置できればいい」と安易に考えて強引に工事を進めてしまうことがあります。

パネルの設置基準はさまざまですが、屋根の形状や重量などが挙げられます。
たとえば、冬の豪雪地域であれば当然屋根に雪が積もることが想定されますので、その重みを計算した上でパネルを設置できるのかどうか検討しなければなりません。
屋根はパネルの重みには耐えられるかもしれませんが、そこに厚い雪が積もればその重みで屋根に破損が生じて雨漏りなどのトラブルが発生する可能性が考えられますよね。

業者によっては、メーカーの設置基準を無視して強引にパネルを設置したにも関わらず、その破損の修理を有償でしか受けないというケースもあるそうですので、パネル設置の際には設置した後のトラブルを頭の片隅にいれて提案を受けるようにしましょう。

配線ミス

配線ミス

太陽光発電システムは設置するだけでほっとするのはちょっと早いんです。
それは施工ミスが起きている可能性があるからです。

太陽光発電システムを導入する前には実際に導入した場合のシミュレーションを提示されることが多いのですが、工事が完了してもそのシミュレーションと大きくかけ離れて予想よりも発電できていないということが起こる可能性があります。

その理由は、たとえば配線ミス。パネルは1枚1枚接続されていなければ効果を最大限に発揮できず、十分な電気を作り出せません。
それにも関わらず、パネルに配線が適切に繋がっていないということが起こり得るんです。

したがって、契約前に提示されたシミュレーションの数値は契約後もいつでも見れるように把握し、シミュレーションとの差異が生まれていないかどうか定期的に確認していきましょう。
もしも施工ミスで当初の予定よりも電気を作り出せていなかった場合、契約内容によってはその分の費用を補償してくれることもあります。

自然災害

地震

太陽電池モジュールは常に屋外で雨風にさらされているため、自然災害の影響を受けやすい機材の一つと言えます。
たとえば落雷や積雪、ヒョウ、台風や竜巻などの強風と強風による飛来物などが挙げられますが、それらが原因でトラブルが発生することも少なくありません。

たとえば、大雪の影響で屋根の構造が壊れてしまったケースがありました。
太陽光パネルは1枚あたり10~20kg程度で、そこに大量の雪が積もったとします。
雪は1立方メートルで約150kgほどの重さになりますので、屋根にパネルを複数枚載せた上にさらに雪が積もれば、合計で数百キロの負担がかかることになります。
もしも雪国にお住まいの方であれば、当然これらも想定して計算しておかなければなりません。

雪に関しては埼玉県内ではそこまで気にする必要は無いかもしれませんが、パネルのメーカーによって設置基準が定められているため、その基準をしっかりと守ってくれる業者を選ぶことは最低限考えておかなければならないと思います。