太陽光発電は屋根の形状でメリデメがある!?

太陽光発電は屋根の形状でメリデメがある!?

太陽光パネルを設置する際、屋根の種類や形状がとても重要になってきます。ここでは、屋根の種類・形状・設置方法について詳しく記載しています。

太陽光発電に適している屋根の形状とは

ここではそれぞれの屋根の形状について紹介しています。

切妻(きりづま)

切妻

2つの長方形が屋根が真ん中で合わさってできています。
日本の住宅で最も一般的な形状です。
屋根の面積が広く長方形のため無駄なスペースを出さずに多くのパネルを設置することができます。
切妻は、屋根が2面しかないため向いている方角が重要になってきます。
南北に向いている切妻であれば、方面(南)に設置できます。東西に向いている切妻であればそれぞれの方面に設置できます。
最もいい切妻屋根のタイプは「 屋根の面積が広く南面に向いている」ものになります。

寄棟(よせむね)

寄棟

屋根が4方向にあり、北面を除く3面に設置することができます。
台形と三角形が2枚ずつ合わさっているものが一般的となります。
一枚の設置スペースが狭く、三角形の屋根面を効率よく使うことが重要になります。
三面に設置できるため、トータルではたくさんの太陽光パネルを設置することができます

片流れ(かたながれ)

片流れ

最近多い形状で、屋根は一面のみとなり一方向を向いています。
南面に傾斜がある場合、パネルを前面に設置することができるため、発電効率がよく太陽光発電に最適です
北面に傾斜が向いていると、メーカーによっては保証を受けられなかったり、パネルを設置することができないことが多いです。
ベランダが南向きにある場合、北面に傾斜があることが多く、その場合架台で調整設置することがあります。

陸屋根(ろくやね、りくやね)

陸屋根

平らな一面の屋根となっていて傾斜がないため設置するにはパネルを取り付ける架台を設置します。
そのため、費用が高額になることがあります。また、防水処理等が必要になり設置が難しい場合もあります。
しかし、設置できればスペースを最大限に生かして使用することができるため、売電収入が安定します

埼玉で太陽光発電を設置するのに最適な設置角度と方向とは

太陽光発電で効率よく発電するには、設置する角度と方角がとても重要になってきます。
一般的に設置方角は真南向き角度30°が理想的な状態です。
方角は発電量に最も影響すると言われていて、南面を100%とすると、東西は85%の発電率になります。
当然理想は真南ですが、東西でもある程度の効果は見込めます。
屋根の角度は30°が最も効率がよいとされていますが、ここが大きく違っていても効率が大きく下がることはありません。
30°を100%とした場合20°であっても98%の効果は見込めます。
ちなみに、角度については地域ごとに最適な設置角度があります

埼玉県であれば33.6°が理想とされています。

埼玉県で太陽光発電を設置するなら、真南向きで角度33.6°が理想です。

代表的な屋根の種類とメリット・デメリット

粘土瓦

粘土瓦
  • メリット:耐久性・耐火性・断熱性・防水性・防音性に優れている
  • デメリット:重量があるために衝撃に弱く割れやすい

スレート屋根

スレート屋根
  • メリット:瓦に比べると安価で半分くらいの価格で施工ができる。軽量であり耐熱性・加工性に優れる。
  • デメリット:瓦や金属屋根と比較すると耐久年数が短い

金属屋根

金属屋根
  • メリット:軽量なため、地震などの耐震に優れている。耐久性が高い
  • デメリット:遮熱性や防熱性が低く夏は暑さがこもりやすい。

ソーラーパネルの設置方法について

太陽光パネル設置

ソーラーパネルの設置方法については2種類あります。
屋根の上にパネル専用の架台を設置する「屋根置き型」と屋根材の中に太陽電池セルを組み込んだ「屋根一体型」があります。
屋根置き型は架台を含めても一体型に比べて、設置費用が低価格となっています。
屋根とパネルの間に隙間ができるためそこから熱を逃がすことで効率良く発電できることもポイントになります。
注意点としては、雨漏りのリスクがあるという点です。
屋根一体型は屋根と一体になっているため段差などがなく非常にスタイリッシュなデザインとなります。屋根一面を使うことができるので最大出力量を増やすことができます。
こちらの注意点としては、簡単にメンテナンスができないという点です。