太陽光発電業者の選び方
太陽光発電システムを導入するにあたり、おそらく多くの方がどの業者に工事をお願いすればいいのか迷うと思います。いくつかの会社から見積もりを取ってみたのはいいものの、どこも良い点もあれば悪い点もあって・・・。そんな時に参考にしていただきたい情報をまとめてみました。
設置業者の選び方
太陽光発電の販売施工業者は全国に数千あると言われています。それだけたくさんあると、どの会社が自分の家庭にとってベストなのか判断が難しいですよね。
そんな時に見ておきたいポイントをまとめてみました。
太陽光発電システムの業者を選ぶ基準としては以下の5点が大切かなと思います。
- ・販売価格(初期費用)
- スペックやパネルのメーカーなどにもよりますが、一般的に100万~200万円程度はかかりますので、ローンを組んで支払いをするケースが多いかと思います。
業者によっては初期費用の負担を減らした分、ローンの金利やオプションなどでカバーしているところもあります。 - ・工事の技術力
- 販売施工業者の中には工事を下請けの会社に流していることがあります。
業者としては業務の効率化のためにメリットがあるかもしれませんが、契約をした私たちにっては工事が下請けに流されることでマージンが発生して余計に料金がかさんでしまうだけでなく、工事の質の低下が懸念されます。 - ・担当スタッフの人柄や相性
- インターネット上で口コミを調べてみると、最終的には営業担当者の人柄で決めたという人も少なくありません。
太陽光発電システムの販売は訪問営業のスタイルを取っている会社が多いので、通常は営業マンと対面で話をすることになります。
営業マンによっては自分のノルマの達成のために強引に契約を取ろうとすることもありますが、良い業者の場合は急かされることなくこちら側に検討の余地を与えてくれます。
また、メリットだけでなくデメリットに関しても伝えてくれる担当者であればより信頼できますね。 - ・業者の規模
- 太陽光発電システムの販売施工会社は倒産してしまうことも珍しくありません。
契約をしたにも関わらず会社がなくなってしまったり、会社がなくなってしまったがためにアフターメンテナンスを受けられなくなったりしたら困りますよね。
そのため、ある程度は実績を持っていたり規模が大きな会社を選んだ方が無難といえば無難です。 - ・地域のことをよく理解しているか
- 日本は北は沖縄、南は沖縄まで含むため、季節ごとの天候が異なります。雪が大量に降る地域もあれば、日照時間が短い地域もあります。
そのため、そのような地域の特性や特徴を理解した上でその家に合った提案をしてくれる業者がおすすめです。
アフターサポートが大切?
業者選びのポイントには前述の4点が大切ですが、実はその他に見ておきたいこととしてはアフターサポートのサービスが挙げられます。
というのも、太陽光発電システムは設置して終わりではなく、設置してからがスタートだからです。
現在の太陽光発電システムでは、どれほど優れた性能のものであっても必ず劣化していき、出力が低下していきます。
ただし適切なメンテナンスを行えば、その出力の低下を抑えることができるんです。
出力が低下することで家庭で使用する電気をまかなえなくなったり、本来は得られるはずの売電収益が得られなくなったりする状態が続けば投資額を回収するのも難しくなります。
複数の業者で見積もりを取るにしてもアフターサポート・アフターメンテナンスはどのような体制になっているのかというところは必ず確認して比較した方がいいでしょう。
ちなみに、太陽光発電に関わる制度でFITと呼ばれるものがあります。FITとは固定価格買取制度のことで、行政が太陽光発電などの省エネ設備の普及を目指して実施していた制度ですが、実はこの制度は2017年4月1日より内容が変わりました。
何が変わったのか一言でいうと、制度改定前は「太陽光発電システムをたくさん作って設置しろ」というものが、改定後は「メンテナンスをしっかりしなさい」という方針になったということです。
太陽光発電システムは年月が経過するとともに機能や設備が低下・劣化していくにも関わらず、その設備を設置することに一生懸命になりすぎて、機能や設備の低下・劣化に対して適切な対応ができていないという現状に対処をすることにしたんですね。それほどメンテナンスは重要だということです。